【インタビュー】アストロデザイン 技術開拓リーダー 兒玉氏インタビュー NTTドコモ、MBS、ミハル通信と共同実施した「5Gを用いた8Kライブ伝送実証実験」の課題と展望
アストロデザインは今年3月、8Kを用いた放送のワークフローに関する以下の3件の発表をし、8Kを用いた番組制作のワークフローの実験を重ね、実用化へ向けた動きを強くアピールした。 また、3月6日には、韓国KBSから、8Kカメラシステム「AB-4815」を受注したことを発表している。
○3月5日「5Gを用いた8Kライブ伝送実証実験に成功」
○3月25日「“さっぽろ雪まつり”8K非圧縮映像伝送実験に参加 札幌・大阪間で8K3Dライブ映像を伝送」
○3月31日「ドローンを利用した8K非圧縮生中継実験に成功 関西テレビ放送様とアストロデザインが共同実施」
中でも、NTTドコモ関西支社とMBS毎日放送、ミハル通信の3社と共同で実施した「5Gを用いた8Kライブ伝送実証実験」は、データ量の多い8K映像の映像素材伝送に5Gを用いるという点で、伝送のための設備を簡略化させ、より自由度の高い映像伝送が可能になる。将来的には スポーツ競技などの屋外ロケにおける番組制作や、8Kパブリックビューイング等の自由度を拡げ、ワークフローを効率化する可能性がありそうだ。
「5Gを用いた8Kライブ伝送実証実験」では、既報の通り2月12-14日の3日間、NTTドコモ 関西支社とMBS毎日放送、ミハル通信と共同で、ドコモの5Gプレサービスを活用した8K素材(7680×4320ピクセル)のHEVCライブストリーミング実証実験を実施している。
アストロデザインの技術開拓リーダー 兒玉隆志氏に、5Gを用いた8Kライブ伝送実証実験のねらいや、今回の課題、今後の方向性などについて話を聞いた(新型コロナウイルスの影響により、関係全社の担当者とはお会いできず、アストロデザインのみに取材をしている)。